わたし「え～んえ～ん」
泣いたふりすると、
よちよち歩きの息子がわたしを励ましにやってきます。
わたしに近づいてそっと頬を寄せて
小さな腕でぎゅって抱きしめてくれます。
イヤイヤ期に突入しても、そんなときの息子のやさしさは変わりませんでした。
性格悪いわたしは、
おむつを替えたいとき
お風呂に入れたいとき
寝かしつけをしたいとき
わざとウソ泣きをして息子を呼び寄せるのです。
素直で可愛いわたしの息子
・男の子って単純・赤ちゃんって素直
そんな周囲の言葉が身に染みて実感できる
どんなにお風呂嫌いでも
どんなに眠くなくても
どんなに何かが気に食わない様子でも
ママがほんの少しウソ泣きしたらのこのこやってきて寄り添ってくれるんですもの。
おかげでタイムスケジュールがはかどって助かる！
新しい育児の裏技だわ！なんてのんきに喜んでいました。
夫と喧嘩した
夫と喧嘩しました嫌な言葉をいっぱい吐いてはぶつけました
涙しか出てきませんでした
妻ってなんだろう
母ってなんだろう
わたしってなんだろう
夫「もういい。」
ここまでくると夫婦喧嘩は平行線しかたどれません。
むかついて、悲しくて、辛くって
胸にぽっかり穴が開いたような孤独感で押しつぶされそうだった昨日
部屋に取り残されたわたしに、
息子がノコノコやってきて、よしよしって頭をなでて
短い腕でぎゅって抱きしめてくれました。
ママまた泣いてるの？もう仕方ないなぁ～
どう思ってるかわかんないけど、
何度もわたしのウソ泣きに騙され続けた息子は、そんな日も真剣にわたしをなぐさめ元気づけてくれました。
ママはいつでも一人じゃない
とんでもない味方が実は常に側にいる
妻ってなんだろう
母ってなんだろう
わたしってなんだろう
その答えは、常に寄り添ってくれる我が子が導いてくれるはずです。
ウソ泣きばっかりしてごめん
今日はほんとに助かったよ。
1歳の息子のやさしさに感謝しながらわたしはまた昨日と同じ、妻／母を始めるのです。
